ものを残すだけでは、
残らないものがあります。
工房の土っぽさや、ろくろの音
窯の火の熱さに冬の朝の水の冷たさ。
作り手をつつむ張り詰めた空気。
日本という風景はそれを見た人、
体験した人の記憶の中に在るのではないか。
FUKEI は日本という風景を
先端技術を用いて記録・公開することで、
人と文化の橋渡しを担います。
朝日焼を手に取る
3D AR Viewer
このプロジェクトについて
朝日焼は、お茶文化の中心地として知られる京都・宇治にある窯元です。宇治川をはさんで平等院の対岸、朝日山の麓にございます。
朝日焼は約四百年前の慶長年間(桃山-江戸時代)に、小堀遠州の指導で始まり、「遠州七窯」のひとつとされます。初代陶作は朝日山の陶土を使用し、千利休や小堀遠州という茶人の活躍した時代に、大名や公家、茶人たちに愛用された茶碗や水指などの茶道具を制作しました。その後も代々途絶えることなく宇治にて作陶し、江戸時代後期の八世長兵衛は、今の形の原型となる煎茶器を作り始めました。朝日焼は宇治のお茶文化の発展と共に育ってきました。これからも朝日焼では今までのお茶文化を大切にし、これからの茶文化と共に歩んでまいります。
FUKEI は日本の伝統工芸のDX(デジタルトランスフォーメーション)を通して、その魅力オンラインでを伝えるための取り組みです。素材の質感や職人の姿を通して、お客様と半歩近づくデジタルコミュニケーションを実現します。工芸をデジタル化するのではなく、デジタルが工芸に歩み寄る。そうすることで情報をありのままの風景として伝え、残します。
- 3D AR で伝える「質感」
- 商品のディテールや質感をオンラインで伝えることで、半歩近づくデジタルコミュニケーションを実現します。
- 360°VR で伝える「過程」
- 産地の風景や工房のものづくりの背景を伝える。
- 現代の職人の姿を記録し、後継者の育成に役立てる。